「夜はやさし」
フィッツジェラルドの本を初めて買ったのは、多分中学生くらいの頃だったと思う。
「雨の朝パリに死す」とかいうようなタイトルの短編(「バビロン再訪」のことよね)集で、タイトルがかっこいいので買ってみたものの内容が分からなくてこれは読んだとは言えない。
しばらくして、岩波文庫から出た「フイッツジェラルド短編集」を読む。
そして時が経ち、大好きな村上春樹が訳したということで「グレート・ギャツビー」。
これを機に同じ春樹訳で中公文庫「バビロンに帰る」「マイ・ロスト・シティー」の短編集。
村上春樹のフイッツジェラルドへの想いが詰まった「ザ・スコット・フィッツジェラルドブック」も←村上春樹がフイッツジェラルドの軌跡を辿る旅。マニアックだけどフイッツジェラルド作品を読む上で参考となる一冊。
最近では、図書館で絶版だった「ラスト・タイクーン」を借りたものの途中で挫折。
で、今回の復刻版「夜はやさし」(角川文庫)。
フイッツジェラルドの話って哀しい結末がほとんどなのだけれど、どこか惹かれるというか好きなんだろうなぁ。表現の美しさやその世界観に魅力を感じる。
短編はかなり書いたらしいが優れた作品ばかりではないとか。その為日本で出版されているものは数が少なくて残念。もっといろいろ読んでみたいよー。
長編は「ギャツビー」しか読んだことがなかったので、村上春樹がエッセイで書いていたこともあり「夜はやさし」ずっと読んでみたかったの。
「夜はやさし」は村上春樹によると二つのバージョンがあるらしく、私が読んだものは物語の時間の流れに沿ったバージョン。
チューリッヒに始まりリヴィエラやローマやニースなど想像力がかきたてられる美しいであろう土地が次々と出てくる物語だが、長いわりには(と言っても上下巻のみ)最後はえっ・・・!な終わり方で主人公ディック可哀そう。精神を病んだ奥さんを持つのは大変なんだろうなぁ。
フイッツジェラルドの作品はどれもリアルな空気感が感じられるが、この作品は特にそう。
ざっとその生涯を知ってから読むと、出てくる人や場所などあらゆる部分でフイッツジェラルド自身の経験上の出来事が作品の中に深く投影されているように感じた。
他の作品以上に主人公ディック=フィッツジェラルド。若さと才能を持っていたディックのが変わっていく姿と結末が哀しい。
ニコルもどう考えてもフイッツジェラルドの妻ゼルダがモデル。ニコルは最後の方で現われた相手とあっさり再婚するのが腑に落ちない。ニコルのせいでディックがああなっちゃったんじゃない、とディックに同情してしまう。
内容として一番面白かったのは最初チューリッヒでディックとニコルが出会った頃。2人が初めてキスする場面がとてもロマンチック。
しかし次にページをめくると2人は結婚後数年経っている。その過程も読みたかったわ。
何しろ9年もかけて書いた作品らしいので、少々長い場面あり、次々と時間と場所が変わり出来事が起きまた次へ進んだり、とまとまりに欠ける感も否めない(作者本人も後から手を加えたかったらしいがその前に亡くなってしまったので果たせず)。
ローズマリーの存在は何だったんだ。最後にちょろっと出てきたけどそれで終わりっぽいのも消化不良。
でも、この作品悪くはない。時々とても美しい。
何年か経ったら読み返したくなるかも知れない作品。
「雨の朝パリに死す」とかいうようなタイトルの短編(「バビロン再訪」のことよね)集で、タイトルがかっこいいので買ってみたものの内容が分からなくてこれは読んだとは言えない。
しばらくして、岩波文庫から出た「フイッツジェラルド短編集」を読む。
そして時が経ち、大好きな村上春樹が訳したということで「グレート・ギャツビー」。
これを機に同じ春樹訳で中公文庫「バビロンに帰る」「マイ・ロスト・シティー」の短編集。
村上春樹のフイッツジェラルドへの想いが詰まった「ザ・スコット・フィッツジェラルドブック」も←村上春樹がフイッツジェラルドの軌跡を辿る旅。マニアックだけどフイッツジェラルド作品を読む上で参考となる一冊。
最近では、図書館で絶版だった「ラスト・タイクーン」を借りたものの途中で挫折。
で、今回の復刻版「夜はやさし」(角川文庫)。
フイッツジェラルドの話って哀しい結末がほとんどなのだけれど、どこか惹かれるというか好きなんだろうなぁ。表現の美しさやその世界観に魅力を感じる。
短編はかなり書いたらしいが優れた作品ばかりではないとか。その為日本で出版されているものは数が少なくて残念。もっといろいろ読んでみたいよー。
長編は「ギャツビー」しか読んだことがなかったので、村上春樹がエッセイで書いていたこともあり「夜はやさし」ずっと読んでみたかったの。
「夜はやさし」は村上春樹によると二つのバージョンがあるらしく、私が読んだものは物語の時間の流れに沿ったバージョン。
チューリッヒに始まりリヴィエラやローマやニースなど想像力がかきたてられる美しいであろう土地が次々と出てくる物語だが、長いわりには(と言っても上下巻のみ)最後はえっ・・・!な終わり方で主人公ディック可哀そう。精神を病んだ奥さんを持つのは大変なんだろうなぁ。
フイッツジェラルドの作品はどれもリアルな空気感が感じられるが、この作品は特にそう。
ざっとその生涯を知ってから読むと、出てくる人や場所などあらゆる部分でフイッツジェラルド自身の経験上の出来事が作品の中に深く投影されているように感じた。
他の作品以上に主人公ディック=フィッツジェラルド。若さと才能を持っていたディックのが変わっていく姿と結末が哀しい。
ニコルもどう考えてもフイッツジェラルドの妻ゼルダがモデル。ニコルは最後の方で現われた相手とあっさり再婚するのが腑に落ちない。ニコルのせいでディックがああなっちゃったんじゃない、とディックに同情してしまう。
内容として一番面白かったのは最初チューリッヒでディックとニコルが出会った頃。2人が初めてキスする場面がとてもロマンチック。
しかし次にページをめくると2人は結婚後数年経っている。その過程も読みたかったわ。
何しろ9年もかけて書いた作品らしいので、少々長い場面あり、次々と時間と場所が変わり出来事が起きまた次へ進んだり、とまとまりに欠ける感も否めない(作者本人も後から手を加えたかったらしいがその前に亡くなってしまったので果たせず)。
ローズマリーの存在は何だったんだ。最後にちょろっと出てきたけどそれで終わりっぽいのも消化不良。
でも、この作品悪くはない。時々とても美しい。
何年か経ったら読み返したくなるかも知れない作品。
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